実は私、女優やってました!!
と、言っても高校の演劇部でのハナシ。
まぁ、声を大にして言うほどのことでもありませんね。
今年の春に、mixi経由で先輩が地元で芝居やっていることを知りました。
それがMUNA-POCKET COFFEEHOUSE。
春の公演は、仕事で行けなかったけど、また11月に公演やるそうです。
先日、先輩からメールを頂き、稽古を見学させてもらえることになりました。
久しぶりの「稽古場」という空間。
自分の気持ちは一気に10年前へとさかのぼってしまったのでした。
それなりの倍率なのに、なぜか合格してしまった高校生活の幕開けは最悪でした。
入学式で大学受験のことを言われるわ、いきなり「春休み課題テスト」なる試験は実施されるわ…。
担任運もよくなくて「お勉強しなさい。国公立の大学に行きなさい」ばかり言われ続ける毎日。
あぁ、やっぱり無理して背伸びしないでもういっこ偏差値の低い高校行きたかったなぁ、つまんないなぁ、1年我慢して中退したいなぁ、義務教育じゃないんだし…と日々考えていました。
そんな私が、多くの先生に迷惑をかけつつ、赤点ギリギリの高校生活をまっとうできたのは、演劇部のおかげでした。
文化部のくせに「基礎練習」という名目のもと、坂道ダッシュとか腹筋、背筋、腕立て、スクワット…。
役者やるまでは、何で?と思っていました。
遠くまでマラソンとかさせられたし。
最初の文化祭が終わり、3年生が引退した直後の夏公演でなぜか役者デビューさせられました。
そもそも、クラスメイトに連れられて入部した私。役者なんてやる気なかったのに…。同級生の中では最初にデビューすることとなってしまいました。
稽古ですら、すごく恥ずかしくて嫌だったのに、人前で見せるなんて…。
しかし、いざ本番を迎え舞台に立ってしまうと、その快感にたまらない気持ちになりました。
そして、役になりきれていないことの方がとても恥ずかしいことだと痛感したのです。
そこからは、どっぷり演劇の世界にはまっていきました。
学校さぼって、東京まで芝居を見に行ったり、大阪や名古屋にも行きました。鈍行で。
特に、ひとつ上の先輩達も引退し、自分たちの代になってからはかなり真剣でした。
当時、この辺で女優よりも男優が多い演劇部は少なかったことと、
先輩たちのレベルは相当高くて、うちの演劇部に対する期待感が大きかったのです。
そのプレッシャーが、自分たちに重くのしかかっていました。
なんか必死なんだけど、空回り。
そっちの方が、多かった。
一転して、女ばかりの大集団になったので、表に出てこない確執やもめごとも多くなりました。
それでも、本番が終わって撤収作業が完了する頃には、
みんなで同じ充実感を味わっている…。
それが、心地よかったなぁ。
何ヶ月もかけて稽古したり、準備してきたものが、
本番が終わって2時間もすると何もないまっさらなステージに戻ってしまう。
その儚さも好きでした。
大学に入って、演劇からは遠ざかってしまったけど。
高校時代、あそこまで熱中できるモノがあったことは、良かったなぁ、と思っています。
10年を経て、再び私の目の前に現れた「芝居」という世界。
もう一度、その世界に入ってみたいなぁ、と思い始めています。
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