ロードレースに興味を持つきっかけを与えてくれたライダー。
たまたま入った会社が、バイク関係の仕事をしている会社で、入社して半年くらいは全く仕事に面白みを感じることなく、ただ与えられたことをこなしていくだけの日々を過ごしていた。
確か2001年のWGP開幕戦、鈴鹿へも半ば強制的に連れて行かれ、仕事仲間に「自分はやっぱりこの仕事には向いていないので辞めようと思う」と話し、聞かされた人々に衝撃を与えた翌日。
この年からWSBKからWGPへ移籍してきた芳賀選手は、予選中に転倒。
直後にグラベルに横たわるマシンに駆け寄り、再スタート、ピットに戻ってきてマシンを乗り換えてすぐにコースインしていった。
この姿が自分に衝撃を与えた。
あの時の気持ちを具体的な言葉で表現することは未だにできないのだが、とにかく「すごい!」と思った。あんなスピードで転倒したら体にダメージがあるだろうし、何より痛いハズなのに、自分で起き上がってダッシュでマシンに近づくなんて…それまでの自分には想像もできないことだった。
そうまでさせるレースの魅力って何なんだろう、そんなようなことを思った気がする。
その結果、レースの深みにはまり抜け出せなくなってしまったのだが。
ところで、芳賀選手は転倒などが原因で体にメスが入ったことのない貴重なライダーなんだそうだ。あんなにたくさん転倒しているのに…。
2006年9月17日追記
やっぱり芳賀選手はかっこいい。
2005年シーズンの間に10キロ以上減量し、見た目もスマートになった。
2000年に前の会社に入った頃は、ナゼ芳賀紀行というライダーがヨーロッパで
大人気なのか理解できなかった。
でも今はわかる気がする。
ビッグマシン10月号に芳賀選手の記事が掲載されている。
やっぱりノリユキはかっこいい。
そう言えば、衝撃を与えられた2001年の鈴鹿グランプリで、社長に初めて会ったなぁ。
「なんだ!? このおっさん」と思ったのが忘れられない。
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