3連戦の真ん中にあたるオーストラリアGP。
予選ではBSタイヤの中野選手が2番手、ダンロップを履くカルロス・チェカが6番手グリッド。
ポールポジションはランキングトップのニッキー・ヘイデン。
それを追うバレンティーノ・ロッシは3番手からスタート。
一方で、ダニ・ペドロサが10番手、ロリス・カピロッシは13番手と、
なんだか意外なグリッド順となっていた。
久しぶりにコーリン・エドワーズが2列目にいて期待も高まる。
しかし、フィリップアイランドは毎年セッション毎に天候が変化しているので
フリーや予選、ウォープアップでの結果から予想できない展開になることが多い。
今年はどんなレースになるだろう、とドキドキしながらパソコンの前で待機していた。
250ccのレース中には晴れていたのに、MotoGPクラスのスタート進行が始る頃から
怪しくなる雲行き。
今回は風は強くなさそうだけど、途中で雨になるのかなぁなんて考えていた。
そして見事的中。
1周のウォームアップ中にぽつぽつと落ちてきた雨。
どうなるんだろう...と思っていたら、10分スタート時間が遅れただけだった。
ホールショットをとったのは、中野選手。
1周目からどんどん2番手以降のライダーを引き離していった。
もしかして優勝もありえる!? と思っていた6周目にホワイトフラッグが提示された。
以前は、レース中に雨が降ってきたらライダーたちがアピールしてレースを中断。
タイヤを替えて2ヒート制のレースとなっていたが、去年レギュレーションが変更になった。
その変更によって、レースが中断されることはなくなり、ホワイトフラッグが提示されたら
ライダーは各自の判断によりピットに戻ってマシンを交換するようになった。
今回、このルールが導入後初めて適用されたことになる。
最初にピットに戻ってきたのはTech 3の2台。
ほとんどのライダーは8周目にピットインした。コーリンだけは、
その周に転倒してしまいマシン交換のためのピットインはできなかった。
うぅ、いいところ走っていたのになぁ。
担架に横たわっているコーリンはとても痛そうだった。
やはり雨のためのスリップダウンなのだろうか…。
レース中の雨はスコールのようなものだったらしい。
確かに、フラッグが提示された周くらいから突然水しぶきが見えるようになっていた。
全体的にラップタイムも極端に落ちたし...
Tech 3の2人は6周目に、ほとんどのライダーは8周目に、そしてトップの中野選手は9周目にマシンを交換した。
このレギュレーション、どうなんだろう。
通常のレースとは違った駆け引きの要素が入ってきて面白いとも思えなくないけど、
安全性を考えた場合、このままこのレギュレーションを続けていってもダイジョウブなのかと不安も感じる。
フィリップはどうかわからないけど、鈴鹿とか(MotoGP開催してないけど)セパンとか、
すぐに水溜りが出来やすいサーキットで今回のような状況になったとしたら...。
結局、この雨によって中野選手の優勝はお預けに。
カルロスも今シーズン最高位で終えられそうだったけど、結局クラッシュ。そこがカルロスらしいけど。
最終ラップの最終コーナーで、バレンティーノがセテをパスして3位表彰台獲得。
それによって、ランキング2位に浮上しニッキーとは21ポイント差まで縮まった。
残り3戦がますます面白くなりそう。
一方で。
バレンティーノはイエローフラッグを無視したらしい。
カルロスが転倒した時にイエローフラッグが提示されていたにも関わらず、
ケーシー・ストーナーと中野選手を抜いたんだとか。
しかし、バレンティーノに対してのお咎めもなかったようだ。
んー、どうなんでしょう。コレ。
レース直後のインタビューでイエロー無視に関して聞かれたバレンティーノは
「I don't konw」って答えていたけど。
バレンティーノ程のライダーが、フラッグに気づかないなんてことがあるのだろうか。
またオフィシャルはナゼ、イエロー無視を不問にしたのだろう。
その理由が明確に提示されなければ「バレばっかり」と批判を受けることにはならないか!?
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