さて、なんとかゲートクローズの1時間前に成田に到着したわけですが、電車が遅れたことで1時間のゆとりが完全になくなってしまいました。
チェックインはイチバンはしっこで、まずはそこまでせかせかと歩いていきます。
次に、予約してあった海外用携帯をレンタルするために、再び最初に通り過ぎたDocomoのカウンターへ逆戻り。
ところが、カウンターへ行くと受け渡しはチェックインした場所のすぐそばにある別の窓口になっています、と言うではありませんか!
チキショ~と思いつつ、またはしっこまで歩いていって携帯電話を受け取ります。
ヒースローに到着してからも、電車を乗り継いでまだ移動しなくてはならないので、時間短縮のために成田で換金し、ひと息つく間もなくもう搭乗口へ行かなくてはいけない時間に。
家を出るときに、母親が冗談で
「酔い止めの薬持った?あんたのことだから、飲むの忘れてイギリスに着いちゃうんじゃないの?」
と言っていましたが、まさにその通りになるとは………。
今回、航空会社はブリティッシュエアウェイズ。
JALやANAよりも、海外の飛行機の方が多少座席が広いよ、と聞いていたのに全然広くない!
おまけに満席。
チケットに書かれた席に行くとすでにイギリス人とおぼしき男性がくつろいでいます。
身振りと自分のチケットを見せて
「席間違ってませんか?」ということを訴えると、彼は長い足を利用して座席をまたいで自分の席に移動していきました。イヤミか?(やや被害妄想)
徹夜明けだし、さぞかしぐっすり眠れるだろうと思っていたのに、意に反して目が冴えきっており、ほぼ一睡もせずに12時間。
機内食は、まぁまぁ。日本から出発しているからか、やや日本っぽい料理でした。
「肉か魚」か聞かれると思ったのですが、すんごい美人なフライトアテンダントさんはさすがに慣れているのか、メニューを日本語で誰かに書いてもらった紙を見せて「どっちにする?」と聞いていました。
デザート(?)のシュークリームチョコレートソース添えは、ヤラレタ、という感じ。
シュークリームは普通でしたが、チョコレートが甘すぎる。
プラス、チョコレートバーがついてくる。うぅ、勘弁してください…。
コーヒー用のミルクは、日本のミルクと違って牛乳っぽいさらさらしたものだったのは驚きました。だから容器も大きいのでしょう。牛乳たっぷりコーヒーが好きな私にとってはありがたかったです。
ヒースローに到着して、まずは入国審査の長い列が待っていました。
知らないカナダのおじさんに「チャイニーズか?」と聞かれ、「ニホンか。行ったことあるぞ」とやや自慢げ。N'EXや飛行機の中でも感じましたが、海外の人は初対面の人ともすぐにフレンドリーに話ができるんだなぁ、と感じました。
すごく話が盛り上がっているから、友達なのかなぁと思っていると「ところで、君の名前は?僕はね…」と盛り上がった後に自己紹介。なんだよ、初対面かよ!と心の中で何度つっこんだことか…。
いよいよ自分の番がやってきて、ちょっときつそうなお姉さんにイギリスに来た目的とか、どんな仕事をしているか、とか聞かれ、とっさになんと答えればいいのか言葉が出てこなくてドギマギ。
お姉さんの横には新人の男性が居て、どうやら研修中の模様。
中国人と日本人は似ているから気をつけて、とか、偽造したり盗んだパスポートを持っている人にはVISAのページを切っている人がいて、パスポートの厚みが違うのよ、とかずっと説明しています。
私への質問時間よりも、新人への説明時間の方が長い…。
長蛇の列の原因はコレかよ!!
説明が終わるまで「行ってよし」と言ってもらえなかったのですが、緊張する時間はなるべく短くして欲しいなぁ。
ヒースローからは「ヒースローエキスプレス」を使ってパディントン駅まで移動。
15分くらいなのですが、結構な料金でした。
いくらかきちんと覚えていなかったのですが、写真で確認したら14ポンドと書かれています。
スーツケース用の棚も備え付けてあるし、テレビもついているし、きれいだし、まぁわからないでもないですが、やっぱり高いと思います。
この時点でイギリスに到着して1時間以上が経過しているのですが「あ~海外に来たぞ~~」という実感ゼロ。
よく、韓国に降り立つとキムチの匂いがする、とか、日本に帰ってくると醤油くさい、とかいう話を聞くのですが、そもそも空調をとおした空気しか吸っていない!
それでも、ヒースローエキスプレスから見える景色は「世界の車窓から」を思い出させ、あの音楽が頭の中を流れてきたのでした。
パディントンから地下鉄に乗り換えて、またさらに電車を乗り継いでノーサンプトン駅に到着。
地下鉄も普通に乗れちゃったし、やっぱり実感がわかない…。
途中、階段を上らなくちゃいけなかったのですが、スーツケースを抱えて階段を上っていたら、サラリーマン風の男性が振り返って、一緒に荷物を持ってくれました。
タクシーに乗るときもレディファーストだったりして、この辺で少しだけ実感が持てた気がしますが、何より眠気の方が強く初海外初日は特に感動もなく終了してしまったのでした。
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