どうやら、母はしゃべるアヒルで有名な保険に加入したらしい。
書類を送ってくる際に、「キャラクターの人形をプレゼントしているのですが、同封してもいいですか」
と聞かれ「はい」と答えていた母。
先日、その封書が届き開封した母は、ややお怒り。
「なんだー、人形って言うからぬいぐるみだと思っていたのに!」
送られてきた人形は、携帯にもつけられそうなくらいのサイズのものだったのです。
“ぬいぐる症”な娘を持つ母なので、人形のつくりにはけっこう厳しい目をもっています。
「もー、なに、これ。かわいくないー。ハキハキしな、ハキハキ!」
マスコットに「ハキハキしろ」とはどういうことか、と見てみると、確かにハキハキしない顔。
(毛が長いため目が隠れてて、もさーっとした印象)
「こんなんだったら、いらなかった!」と放置されてしまったアヒルくん。
翌日の夜、部屋で仕事をしていると、廊下から怪しげな音が聞こえてきます。
「よーく考えよー、アフラック、アフラック、アフラーーーック」
私は携帯の着メロだと思いました。
そっかー、今の保険屋さんは着メロとかもプレゼントしちゃうんだ〜、でもどうやって?
自分で着メロダウンロードもできない母が、どうやって入手したんだろう・・・と考え込んでいると、ものすごい笑顔の母が部屋に飛び込んできます。
「ねーねー。これ、歌うの~~」
手に持っていたのは、あのアヒルくん。
どうやら、おなかを押すと音がでる仕組みになっていたらしい。
「楽しいね、楽しいね。かわいい~~~。幸せな気持ちになるね」
前日のハキハキしなさい!発言はどこへ行ったのか、母よ。
今は、アヒルくんはなぜかトイレの中に飾られています。
たまーに、トイレのなかからアヒルの声が響いています・・・・
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