今日の夕方、職場に一本の電話がかかってきた。
電話の相手は"社長"で、内容は直接会って話したことのあるライダーの訃報だった。
こういう日がこんなにも早く来るなんて・・・。
今朝、漠然と、先日のSUGOで起きた事故と、その事故で受けたダメージと今も戦っているライダーのことを考えていた。
あの日、同じ敷地内の別の場所で、轟音を立ててやってきた2台のドクターヘリを見ていた。
「ヘリの音がしないといいね」とみんなで話していた直後にやってきたヘリコプター。
慌ただしく飛び立っていくヘリの機体を見上げながら、2003年の鈴鹿開幕戦もこんな風にヘリコプターを見上げていたなぁと思っていた。
4月20日に訃報を聞いたときも、去年の全日本開幕戦で起きた事故の悲しいニュースを見たときも、辛かった。
今回のSUGOの事故も辛いし、戦っているライダーに頑張って欲しい。
彼のblogに「意識が戻りました」と書き込まれる日が1日でも早く来ることを願っている。
直接話したことがないライダーだけど、これだけ気になるし、回復を願っているのだから、知っているライダーにアクシデントが起きたら・・・と考えていた。
いつか、遠い将来、話したことのあるライダーのニュースを見る日が来ちゃうのかなぁ、なんて思っていた。
まさか、その日に訃報を聞くことになるとは・・・。
あの電話に出てからずっと、ふとすれば、笑ったときに見える八重歯と目尻にできるシワが、何度も何度も頭に浮かんでくる。
去年の鈴鹿最終戦の翌日に会ったのが、直接会った最後だったことにさっき気づいた。
メディアセンターで「腰が痛い。歳だから」と冗談交じりに話している姿を思い出した。
とっつきにくそうな外見だけど、とても気さくで優しくて。
私なんかのことも覚えてくれていて、顔を合わせれば「どうもー」って声をかけてくれた。
"社長"がふとつぶやいた
「死んじゃったら何にもならない」
って言葉が痛々しかった。
共に戦ってきた仲間の訃報。
きっと私なんかには、想像もつかない程の思いがうずまいているんだろうと思う。
「ライダーで命がけで走っているヤツなんていない」
という言葉も重たい。
自分にできることは何だろう。
とてもつらい知らせだったね・・・
知人の訃報に直面した時、自分って何もできてない、と沈んだ気持ちになる。
でも、彼の中にはheikuroの記憶が確かに存在していて、
あなたの中にも彼の記憶が息づいている。
それが、とても大切なことなんだと思うよ。
それだけでいいんだと思うよ。
投稿情報: rinrinrin | 2007/09/07 04:24