「本を読もう!!」プロジェクト7冊目は、
宮部みゆき著『名もなき毒』です。
(ここのところ宮部みゆきばかり読んでいます)
『誰か』の続編です。
あまり単行本は買わないのですが、このシリーズ2冊とも単行本となりました。
『誰か』の時もそうでしたが、この『名もなき毒』の読後感は決して気持ちのいいものではなかったです。
ストーリーが悪いのではなく、素晴らしすぎる故に、なんだか切なくなってしまうのです。そしてそういう気持ちにさせるのは、主人公でも犯人でもない人の短い一言だったりして、重く重くのしかかってきました。
主人公・杉村の物語は、どちらも身近にありそうで、『模倣犯』のような怖さや『クロスファイア』とも違う、また『火車』とも違った怖さがあります。
鳥肌が立つ、とか、ハッと振り返って叫び声をあげる、というよりは、じわじわと浸食されていて気づいた時には絶望感を味わうような…そんな怖さでした。
ー『名もなき毒』というタイトルが素晴らしいです。
そんな書評を購入前に読んでいましたが、読み終えた後に、本当に素晴らしいタイトルだと思いました。
何気ない一言、さりげない振る舞い、つまらない噂話。。。
悪意など何もなかったものも、めぐりめぐって毒となる。
そしてその毒に犯されたものは、為す術もなく立ちつくすしかないのかもしれません。
最初から毒だとわかっているものの方が、まだかわいいのかもしれない。
名もなき毒に犯されたとき、私はそれにどう立ち向かえばいいのだろう…。
宮部みゆき著『名もなき毒』です。
(ここのところ宮部みゆきばかり読んでいます)
『誰か』の続編です。
あまり単行本は買わないのですが、このシリーズ2冊とも単行本となりました。
『誰か』の時もそうでしたが、この『名もなき毒』の読後感は決して気持ちのいいものではなかったです。
ストーリーが悪いのではなく、素晴らしすぎる故に、なんだか切なくなってしまうのです。そしてそういう気持ちにさせるのは、主人公でも犯人でもない人の短い一言だったりして、重く重くのしかかってきました。
主人公・杉村の物語は、どちらも身近にありそうで、『模倣犯』のような怖さや『クロスファイア』とも違う、また『火車』とも違った怖さがあります。
鳥肌が立つ、とか、ハッと振り返って叫び声をあげる、というよりは、じわじわと浸食されていて気づいた時には絶望感を味わうような…そんな怖さでした。
ー『名もなき毒』というタイトルが素晴らしいです。
そんな書評を購入前に読んでいましたが、読み終えた後に、本当に素晴らしいタイトルだと思いました。
何気ない一言、さりげない振る舞い、つまらない噂話。。。
悪意など何もなかったものも、めぐりめぐって毒となる。
そしてその毒に犯されたものは、為す術もなく立ちつくすしかないのかもしれません。
最初から毒だとわかっているものの方が、まだかわいいのかもしれない。
名もなき毒に犯されたとき、私はそれにどう立ち向かえばいいのだろう…。
[いいですね]
投稿情報: yasuyuki | 2007/02/15 16:04