それは、土曜日の夜に起こりました。
自宅でMotoGPのFP3をネット観戦していたのですが、iBookくんには荷が重すぎたようで、全然動きが良くなかったので、予選は別のところでネット観戦しようと思い、夕食後でかけました。
家を出て10分後くらいだったでしょうか…。
いつも使っている国道がやや混んでいて、毎回赤信号にひっかかっていたのでちょっと遠回りになっても信号の少ない道に変更しようかな、と考えながら車を走らせていました。
「この次の交差点で右折しよう」と決めたのですが、その交差点も赤信号。信号が赤なのは50メートル〜100メートルくらい手前から見えていたので、アクセルペダルから足を離し、エンジンブレーキで減速しながらその交差点に近づいていました。そして、停止している前の車に近づいたところで1回目のブレーキ。ちょっとだけブレーキを緩めて、もう1回ブレーキペダルを踏み込もうとしたとき………
最初に思ったのは「何だろう、この音は?」でした。
そして次に思ったのが、「あぁ、なんで私は前の車にぶつかっているんだろう」。
「そっか、今ブレーキもアクセルも踏んでないじゃん」と思うのと、後ろから衝撃を感じたのが同時。
そして「あっれー、なんかハンドルがロックされてる。これがABSか? いやいやABSってアンチブレーキだからハンドル動くはずじゃん」。
後ろから衝突されたんだと認識したのはその後でした。
(前の車にぶつかったあとに、後ろからの衝撃を感じているってことは2回追突されてるんですよね………。)
もうその時には、信号は青に変わっていて、後ろから車が抜かしてきていたので、Pにいれてここに車を停めるのは迷惑だよな、でも後ろと前の運転手さんと話さなきゃいけないし、どうしたらいいんだろう、と考えていました。
----今思えば、もうそこで事故っている時点で迷惑かけているんだけど。
悩みつつ、必死にブレーキペダルを踏んでいると前の車からおじさんが降りて私の車の方に歩いてきていました。すぐそばに、営業時間が終わったリサイクルショップの駐車場があったので、おじさんに「そこに車動かしませんか?」と提案し、発進しようとしたけど全然前に進まない!
そして、何かをひきずるような音がするのです。
バックミラーを見てみたら、後ろの車からは白い煙が出ているし「うわーなんかタイヘンなことになってるぞ。あの車炎上するの? Passoはなんでこんなに前に進まないの?」とごちゃごちゃ考えつつ、なんとか駐車場に入れました。
車から降りて見たら、リアのバンパーがかなり内側にへこんでいてタイヤに当たっていました。
ボンネットも浮いちゃってるし、後ろなんかくしゃくしゃでひどい状態。
だけど、とりあえず野次馬のおじさんに「警察に電話した方がいいですよね」って質問している自分がいました。
つっこんできたおばさんは、つっこんできた直後は動いているのをバックミラーで見たんだけど、車を降りて野次馬のおじさんと話しているときはぐったりしてて動いてなくて、「あの人怪我してて動けないんじゃない?」ってそのおじさんに言われつつ、110番。
前の車のおじさんに私が警察に電話しますね、って伝えている間に野次馬のおじさんたちがおばさんの車を手で押して駐車場に運んでくれていました。おばさんも、胸を強くぶったけど自分で歩けていたし、会話もできるようで一安心。
私が見た白煙はラジエーターが壊れたために出てきた白煙で危険はない、ってこともわかりました。
私はどうやらダッシュボード? で両膝を強打したらしく足が痛かったのと、ややパニックだったのか膝がガクガク震えていたので、その辺に座り込んで大破したPassoを眺めていました。
自分でブロック塀などにぶつけたことはあるけれど、こういう事故は初めての経験で、これだけ車にダメージあったら新品になるのかなぁ、って考えてたら、さっきの野次馬のおじさんが
「あんたコレまだ新しいでしょ。かわいそうにねぇ。新車になんないもんねぇ、これじゃあ」とタイミング良く? 話しかけてきます。
そっかー、新品になんないのかぁ、じゃあ売ろうと思ったら事故車でたたかれるんだぁ、という事故直後に考えることか!?ってことで凹んでしまいました。
警察はなかなか来ないし、事故の連絡をした両親と友達と保険屋さんと保険屋さんが手配してくれたレッカー屋さんからひっきりなしに電話がかかってくるし、つっこんできたおばさん(75歳)は「ごめんねぇ。悪かったねぇ」の繰り返しだし、前の車のおじさんもややパニックだし、野次馬のおじさんはどんどん増えてきたと思ったら一瞬にしていなくなるし、何がなんだかわからなくなった私がふと思いついたのが「せっかくだから、Passoの写真とろーっと」という呑気な考えでした。
何が「せっかく」なんだかわからないのですが………。
撮った写真は、うーん、なんだろ。たとえて言えば、サービスエリアのトイレの横にある掲示板によくはってあるような写真。
おばさんは、ノーブレーキで私のPassoにつっこんできたらしいのですが、その時スピードは40km/h〜50km/hくらい出ていたらしいのです。
その衝撃はほとんどPassoが吸収してくれたみたいで、だからその分Passoの負ったダメージは大きく、お巡りさんも、レッカーサービスのおじさんも、最終的におばさんが呼んだ救急車の人も、
「この車の運転手は誰ですか?大丈夫ですか?」と叫んでいました。
Passoを届けたディーラーさんも車のダメージがあまりにひどかったので、翌朝電話したら無茶苦茶心配してくれていました。
本人は、意外とケロっとしているんですけどね。多少首が痛いけど………。
Passoは相当やられたけど、その分私は無事だったし、前の車のおじさんも後ろのおばさんも大怪我したわけではなかったので、良かったなぁと思います。
だからこそ、こうやってblogのネタにできているわけで…。
せっかく撮ったのでPassoの写真を下に………。
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