Twitterが世の中(というかメディア)に浸透し始めていて、
様々なところで「ツイッター」「ツイッター」と聞かれるようになってきた。
変のTwitterがつまんなくならなければいいな、と思っているが、
自分のTLは自分でコントロールできるのだから、まぁ大丈夫かな?
blogブームの時よりも強く、大きな声で
「ソーシャルメディア」という言葉が叫ばれているような気もする。
ITメディアエンタープライズで
『ソーシャルメディアマーケティングの基本戦略』という記事をざっと読んだ。
こういう時に挙げられる事例ってどうして大きな企業が多いんだろう…。
自分は、小売販売店のホームページとかblogとかやってて、
そういうリアル店舗というか、直接消費者やユーザーと触れ合う場所でこそ
ソーシャルメディアを活用するべきだと思う。
でも、意外とリアル店舗向けのちゃんとした指南書ってないような気がする。
マスメディアに広告出稿できる規模の企業向けの情報は溢れているのに…。
実際に販売店のblogやっていると、アクセス数なんて涙がでちゃうくらい少ない。
どんなに書いたって、飛躍的にアクセス数があがったとしても、
150が300になるとか、その程度。
基本的には個人blogと変わらないから、アクセス数が少ないのが
ずーーーーーーっと続くと、モチベーションも下がる。
リアル店舗には、リアルなお客さんもやってくるので、
PC画面に向かってるだけじゃぁ、お給料はもらえない。
他の仕事もある。
忙しい中、効果の見えないネット上の世界に時間を割く気にはなれない。
blogの更新が滞る。
blogが廃墟と化す・・・・。
こういうことって結構多いんじゃないだろうか。
効果が見えない割に、それなりの労力と時間を要するblog作成。
目の前にいるお客さんをほったらかして、更新なんてできない。
「このお店、頑張ってるなぁ」と思っていたblogの
更新が2ヶ月以上止まっている、なんてのもよく見かける。
自分もそうだった。
blogへの反応もないし、同じ職場のスタッフですら興味がないWeb。
のれんに腕押し、糠に釘。
「こんなの誰が見てるのさ?」と思い続けること数カ月。
いや、半年くらいだろうか…。
更新頻度が落ち始めたある時期から、店舗にやってくるお客さんに
「blogどうしたの?更新しないの?」
と言われることが多くなった。
店頭で、「blogに書いてあったアレさぁ」という会話がされることも。
なんだ、みんな見てたんじゃん!!
モチベーションさえ維持できれば、リアル店舗のソーシャルメディア活用は、
企業がやるよりも自由度が高くてやりやすいハズ。
別に広告収入なんてなくたって、それをきっかけにモノが売れれば良いわけだし。
blog記事をネタに、来店したお客さんとのコミュニケーションだってできる。
「アクセス数」とか「SEO」とか、形の見えないものよりも、
より明確な効果が測定できる。
(そもそも、来店させるため、囲い込むため、販売増のためのWebであるわけだし)
でも、きっとみんな、そんなことはわかっている。
わかっていてもできない、その理由があるハズ。
自分の感覚では、「時間」と「コンテンツ」だと思う。
リアル店舗で、ソーシャルメディアのために割ける時間なんてそんなにはない。
その中で、優良なコンテンツを用意しなければ、来店には結びつけられない。
優良なコンテンツを揃えるためには、それなりの時間とセンスが必要である。
それができないから、続かない。。。
私は、ここで企業が登場すればいいんじゃないか、と思う。
例えば、メーカーが自社製品の販売窓口である販売店のために、
コンテンツを用意してあげることはできないのだろうか?
TVCMの映像を、メーカーの自社サイトのみで動画公開するのではなく、
どんな片田舎の小さな販売店であろうとも、
そのお店のblogに貼りつけられるようにするとか。
携帯向け絵文字のように、どんなblogでも使えるような
blog絵文字を製作するとか。
取り扱っている商品をモチーフにした絵文字って、
あれば使いたくなると思うんだけどなぁ。
汎用性のあるblogテンプレートを配布する、
素人では作れないようなバナーやボタンなどの素材を提供する。
企業サイトに、販売店サイトのポータルを作ったっていいと思う。
今、企業はソーシャルメディアを活用して、消費者と直接交流を図ろうとしている。
もちろん、それも大事だ。とっても大事だと思う。
でもリアル店舗がなければモノは売れない。
商品と消費者の間には、人が必要だと私は思う。
その媒介者たるリアル店舗を活用しない手はないと思う。
無駄に広告うったり、ソーシャルメディアにお金をかけて
「ROIが…」って頭を抱えるくらいなら、リアル店舗に向けて働きかけてみたらどうだろう?
消費者へのアプローチと大差ない方法でいけるんじゃないかな?
すぐには無理かもしれないが、ちゃんとやってれば数字に現れる気もする。
アクセス数とか目に見えない数字じゃなくって、売上として。
リアル店舗に対して「ネットに力を入れてね」と言うだけでは動いてはくれないだろう。
だって、みんなリアルなお客さんと向き合っているんだから。
でも、そんなリアル店舗を巻き込んだ、ソーシャルメディア戦略が組めれば、
面白そうなんだけどなぁ。
販売店対抗、商品CMコンテストとかあったら面白そう。
今なんて携帯でも動画撮影できるんだから、以前と比べればハードルは低いハズ。
企業と販売店、販売店のスタッフ、販売店とお客さん、って
いろんな部分での"共同作業”って、楽しそう。
リアル店舗では「ネットはあくまでもサブ」という位置づけだと思う。
でも、サブがメインと肩を並べたら・・・
従来とは違った、何か新しい面白さが出てくるような気がする。
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